映画のように

若い頃、タルコフスキー、ソクーロフ、パラジャーノフのような映像美の世界に惹かれました。ジャン=ジャックベネックスも好きでした。ピーター・グリーナウェイ等々好きな監督は沢山います。十代の頃は、そういう幻想的な映像世界のような絵を描きたくて、試行錯誤していました。二十代は、アメリカの40.50年代のノワールな雰囲気、南西部を題材にした乾いた質感の映像や音楽、そこはかとなく漂うデストピアな雰囲気が好きでした。好きな映画や監督は、沢山いるのだけど、名前が出てこない。デヴィッド・リンチ、タランティーノ、、有名どころしか思い付かない。ヴィンセント・ギャロの「When 」というアルバムがあるのですが、二十代の頃、彼氏とのドライブや部屋で一人の時、よく聴いていたアルバムです。車で聴いていたせいか、この音楽を聴くと、ロードムービーのようなイメージが脳裏に浮かびます。南西部のドライな質感、物悲しさ、ノスタルジー、そういう雰囲気がお気に入りでした。この絵は、その当時の気分を描いたものです。その頃、こんな部屋に住んでいました。この絵で描いた女性は、この部屋で暮らす当時の私かもしれません。


ヴィンセント・ギャロの『when』




haru-no-yuki

sasaki huyu’s art works

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